沈黙と受容と感謝

好きな作品と人物について書く

ブスについて…

毒舌訳 哲学者の言葉』 (双葉文庫)  [著] 有吉弘行 

この本には3つも良い点がある。

 1、哲学者の言葉がたくさん載っているので勉強になる。
 2、それらの名言に対する有吉のツッコミと感想を楽しめる。
 3、自分自身も頭の中でそれぞれの名言にツッコミを入れる"妄想"を楽しめる。


- - -

本の内容を一部だけ抜粋して紹介しよう。

○「存在するとは、知覚することである」(バークリー)
 ↓ ↓ ↓ 
 有吉
 『はしゃぐブスが一番嫌われます。
  自分の意見を言い過ぎるブスほど嫌われます。
  目立とうとするブスが一番いけない。
  ブスが主張すると嫌われます。
  存在感のあるブスほど嫌われます。
  ブスはなんにも言わなきゃ嫌われません。
  ブスは自分の存在を主張せず目立たずおとなしくしてることです。』

○「己自身を熱愛する人間は実は公共の敵である」(フランシスベーコン)
 ↓ ↓ ↓ 
 有吉
 『ブスとは、風俗にいた場合、キスしたくない顔の女。
  美人とは、風俗で予約がとれない女。
  自分のことを「かわいい」と思っているブスに言ってやりたいです。
  「風俗で働けば現実がわかる!」』


- - -

「ブス」という単語が頻繁に出てくる箇所をピックアップしてみた。

 今の時代では出版できない(発言できない)内容かもしれない…。


- - -

以下の発言は過去にネット上で読んだことがある。
思い出して書くから原文ママではない。

 『ブスなオバサンが、
 「男性の視線を感じるんです」
 「あとをつけられているんです」
  なんて発言してやがる!
  そいつには鏡張りの部屋に住んでもらいたい。自分の姿をよく見ろ!』

…こんな感じの内容だった。

そのとき貼られてた女性専用車両に乗っている(?)女性へのインタビュー画像を見たところ、マスコミがわざと作ったネタか?と私は感じた。

まぁ確かに、
実際にストーキングされている場合は重大な問題だから別として、
明らかに勘違いのケースやえん罪もある。
その場合は自意識過剰の被害妄想でしかなく、誤ったレッテルを貼られた側にとっては迷惑な話。たまったもんじゃないだろう。
やっぱり自分のことがまったく見えていない状態は痛い。

と言っても、人間って誰しも自分のことは見えないもの。
(このケースでは、ストーキングしている人間と、ストーキングされていないのにされていると思い込んでいる人間のこと。)

自分のことって本当になかなか見えないからね。
「自分は大丈夫」とか「自分は絶対にない」と思い込んでいるタイプが一番こわかったりするから、決して他人事とは思わず、色々と気をつけていきたい。