「人に優しく、自分に甘く」 (知的生きかた文庫)
出版社:三笠書房
著者 :小林正観
私がこの本を最初に知ったのはAmazonで、
この著者の名前を調べていたときにこの本がヒットしました。
試し読みが出来たので読んでみたら 序盤にいきなり次の文章が出てきたのです。
生前、フロイトがおもしろいことを言っています。
幸・不幸を論ずる人は、我々の時代以前にはほとんどいなかった。
我々が生きた時代の前の時代くらいまでは、通信とか放送とかが未発達で、ほかの人の生活を知ることがなかった。
通信や放送が発達したために、ほかの人がどのように生きているかがわかり始め、「比べること」が当たり前になった。
その結果、不幸という認識が広がった。他人と「比べること」が不幸の源かもしれない。
私は
試し読みでこのサンプルページの文章を読んでいたとき
「そうそう これなんよ!」と
部屋で一人だったにもかかわらず
おもわず声が出てしまい、
そしてすぐこの本を購入することにしました。
(買ったのはアマゾンではないが...w)
フロイトが活動していた時代はかなり前ですので
「通信や放送が発達した」といっても
せいぜいテレビ・ラジオ・新聞くらいだったのではないでしょうか。
それでも
それらは人間同士が比べ合う原因に充分なりうるとフロイトは言ってます。
ということは、
パソコンやスマホがあって
インターネットが出来て
SNS・掲示板・動画サイトなどで
世界中の様々な人の情報がこれでもかというほどバンバン飛び込んでくる
今の時代は
フロイトが生きていた時代よりはるかに
自分が自覚するかしないかに関わらず
人が他人と比べてしまうのは当然で
そりゃぁ疲れて当たり前だ、と強く思いました。
さて
今回は序盤の1ページについてのみ
私の考えをほんの少し書いただけですが
これだけでも充分 内容が濃いので
(1)はここで終わります。
このページを試し読みしただけで この本を買おうと決めた人は他にもいるはずでは?
ちなみに、私は「人に優しく、自分に甘く」が現時点で全然出来てないと自覚しています。
ただ、自分の欠点や悪い癖はある程度自覚しているので、これから少しずつ改善・向上していけたらいいな、と考えています。